施設看護師としてのあり方

最近は施設の種類も豊富です。その中のひとつにサービス付高齢者専用住宅、いわゆるシニアマンションというものがあります。
ここでは高齢者に各一部屋ずつ割り振られており、外出なども自由に出来ます。お風呂やトイレも各部屋にあるから他の人を気にする必要は全くありません。
もちろん、場所によっては大浴場があったりレクリェーション施設がついている事もあり、普通のマンションなどに暮らすのと変わらないコミュニティー体制を取れる事が特徴となっています。また栄養士などがいるため、一人暮らしではなかなか難しいバランスの良い食事が取れます。
グループホームの場合、外出には許可がなくてはいけないですし、部屋も個人というのはなかなか難しいなど個人の自由がある程度制限されているのが現状です。そのため、余生を自分らしく安心して暮らしたいという高齢者の為にシニアマンションが増えているようです。

このような施設で働く看護師には、特にこれといった資格はいりません。看護師資格を持っていて、高齢者に対する気遣いや心構え、礼儀がしっかりしている事、笑顔で元気に話す事さえ出来れば問題ないのです。
就職するには、このシニアマンションを管理する会社、もしくは専門の派遣会社に登録します。仕事は日勤か夜勤を選べるところがほとんど。入居者の健診や、要介護者に対する体交、トイレ補助などの仕事を行います。
経験差などはもちろんありますが、お給料は月給で20~40万円ほど。アルバイトとして入ると時給2000円ほどと悪くはなさそうです。
選ぶ人の特徴としては、子育てなどによるブランクがある人が多く、病院とは違ってゆったりと仕事をしたいという人に人気があるようですね。

最近では要介護度の低い人はグループホームの入居が認められていない為、あふれてしまった人達がこのシニアマンションに入居するケースが増えているといいます。
その為、みんながみんな寝たきりや車椅子といった要介護度のある人とは限らず、元気だけど訳あって家族と暮らせないといった入居者が多いようです。
そこで、こちらで勤める看護師は入居者の健康を守るだけでなく、もうひとつの家族として彼らに接する事が求められます。
今後核家族化がさらに進むといわれていますから、このシニアマンションの需要はもっと増えていく事でしょう。シニアマンションでの就職を考えてみてはいかがですか?